襖選びのポイント
和室を模様替えするときはまず襖の柄と畳の縁を一緒に考えてみるとイメージを
つかみやすいと思います。
襖の色・柄を選ぶ場合ですが、壁や床の色より
一段薄い色にすると落ち着いた感じになります。
一般的には壁色に馴染ませるような色を選ぶと部屋が広く感じられます。
また部屋は上部よりも下部に濃い色を持っていく方が落ち着くと言われており、
畳の縁や色より薄い色を選ぶことでリラックスできる自然な空間となります。
逆に個性的な和室にするならば、着物の配色などを参考に和室と合う
和の色使いを試してみてはいかがでしょうか?
和の色は意外と華やかな色がたくさんありますが、彩度の低い色が多いので
ちょっと濃すぎると思う色でも和室に馴染みます。
なお和の色を使う時の注意点として、ぼやけた印象にならないように
反対色でアクセントをつけるなどメリハリをつけた色使いを心掛けて下さい。
襖の注意点として、現在の襖には大きく分けて和襖と量産襖があります。
和襖は周囲だけに糊を塗り、受け紙と呼ばれる下地の紙を貼って釘で留める為に
中央部は浮いた状態になります(浮かし貼り)。
その上に襖紙を貼るので内部に空気層ができ、保温性や調温性につながり
貼替えも可能です。
量産襖は糊で一面をベタ塗りにするので和襖のような機能は
無く、また貼り替えの時も前の襖紙を剥がせないために重ね貼りをしますので、
襖の反りやシミ・凹凸が発生する場合があります。